North of India(2003-2004 winter)

@オーランガバード

2003年12月27日~04年1月8日、インドに行ってきた。前年の同時期に次いで、二度目だ。前年は南インド、今回は北部中心の観光コース。 
インドは不思議な国だ。古代と現代、富者と貧者、聖と俗、健常と異形、精神と肉体、喧騒と静寂、強者と弱者、ハイテクと自然力・・・およそ思いつくだけの対立項が無秩序に認められる。それを混沌ということもできる。
インドの都市の大通りを観光客は横断できない。信号や横断歩道が見当たらないにもかかわらず、そこを、あらゆる乗り物がひっきりなしに運行しているからだ。観光客は地元の人が渡るのを待って、恐る恐るついて渡るしかない。そもそも、時速100キロを超えて走れるトラック・バス・自動車・オートバイと、馬車・牛車・ラクダ車・自転車・力車・歩行者・野良牛・象・ヤギ・ブタが同じ道路を使用することががおかしい。効率を重視するならば、道路の使用制限を設けるべきだろう。だが、インドにはそんなものはない。それぞれが目的地に向かって、一車線のガタガタ道を走りすぎる。観光客にはわからない、不可視の交通ルールがあるのだろう。
今回初めて乗った列車の駅のホームには牛が歩いている、身障者の物乞いが乗客の上着のすそを引っ張る。線路は人々の歩く道だ。遅れている列車を待つ多くの人々が、駅舎の隅で毛布に包まって夜を明かす。農作物や家畜を荷物として持ち込むことも普通だという。やはり、われわれには見えない、ルールがそこにあるようだ。
さて、上の写真は、シーク教徒のパレードである。その姿は勇壮かつ優美。鋭い剣はこの国で生きていくための力の象徴だろうか。

旅行日程

第一章 聖地

第二章 日常

第三章 信仰

第四章 官能

第五章 物語

第六章 抽象

Old Delhi