私は陸路で国境を越えるのは2回目(1回目はおよそ25年前、夜行列車だったので臨場感が少なかった)なのだが、今回のようにバスで越えると、国の違いがよくわかるような気がする。ヨーロッパは民族の移動が頻繁で複雑なところなのだなと実感する。

ブルノ(チェコ)

ブルノ(チェコ)



ブルノ(チェコ)

ナポレオンの戦場で有名なアウステルリッツ。のんびりした草原地帯、フランス軍がこんなところまでやってきて戦ったことなど、想像することが難しいほど、穏やかな空気が漂っている。そこにいかめしい記念塔が建っていて、中にはトリコロールの花輪が置かれている。戦死した多数のフランス軍人に捧げられたものなのだろう。また、チェコのブルノ郊外の城にはスウェーデン軍と戦ったフランス人将軍の銅像もある。スウェーデンがボヘミアの宗教戦争に干渉、新教勢力に荷担して出兵したのだ。フランスは旧教側を支援し、スウェーデンを撃破した。ヨーロッパ各国の膨張、移動というのは、ことほどさようにすさまじい。




シュワルツンベルグ家の紋章(フルボカー城/チェコ)

さらに大きな痕跡をとどめているのがトルコである。東欧におけるトルコの侵略とそれへの反攻の記憶はなまなましく、チェコのシュワルツンベルグ家の家紋はトルコ人の目をカラスがつついているデザインで、門のところにその立体が飾られている。教会〜モスク〜教会といった変遷も東欧では珍しくないようだ。

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