5-3
インドの仏教美術を知名度からみれば、おそらくアジャンターが一番だろう。アジャンター石窟寺院群は仏教美術の粋ともいわれ、なかでも保存状態のよい壁画で名高い。アジャンターに仏教が伝えれられたのは紀元前1世紀。しかし、このころの仏教は上座部仏教といわれ、仏像という表現を持っていなかった。現在、世界中に知られている「アジャンター」は5世紀後半のもの。このころ、仏像表現が開始されるとともに、ブッダの生涯や逸話を伝える壁画が制作されはじめたようだ。(1/6/04)