ヨーロッパについてはわからないことだらけです。一見、均一な切り口で括れるようなのですが、過去の民族性、宗教、文化が幾層にも隠れていて、その姿をとらえることがやっかいです。

さて、ケルトという民族概念は幻想的でとても魅力的ですが、ケルト民族など、もうどこにもいないのですね。アイルランドにはケルト文化が残っているとは言えますが―。

「ヨーロッパ」をアンバンドリングして一要素だけを取り出すということは、一概念におさめることと同じくらい危険なことのようでもあります。

今回、アイルランドに行ってよかった、というのが率直な感想です。具体的には言えないのですが、これまでモヤモヤしていたものが少しだけ晴れ、納得できた面があります。

(ブラーニー城の森にて2000.7.20)