China Yunnan

アジアの中でも、インドと中国という2つの巨大文明に挟まれたインドシナと呼ばれる地域に強く引かれる。ヒンドゥイズム(仏教も含めて)は東に進むことによって土着の神々を取り込みながら変容を重ね、一方、漢民族は彼らの価値観を保ちながら各地の習俗を取り込み、西に向かって定住域を広める。辺境の民は2方向からの圧力を融合させながら、独自の文化を構築する。
たとえば、1999年の夏に訪れた中国雲南省もその代表的な地域の1つである。雲南省は中国の西の外れ、インドとの交易の要衝である。同省の北部にはチベット系の遊牧民族であるナシ族、ペイ族、イ族などが独自の文化を築いている。現在の中国政府は彼らを少数民族と呼び、特別の政策を遂行しているという。


最初の訪問先はナシ族が築いた麗江という都市とその近郊の村だ。人々の暮らしは素朴だが貧しくはないように、観光客の私には思えた。

民族楽器を演奏するナシ族の男

伝説に彩られたの椿の木を守るナシ族の男