チベットには、殺伐とした荒々しい風景と、光を見るような透明なそれとが同居している。その中にあって、いかにも非凡な調和を形成しているのがチベット人の色彩感覚だ。女性の民族衣装、僧衣、タルチョ、寺院、住宅などなど、どれもみな美しい。民族文化はみなそうだと言ってしまえばそれまでだが、東京にあってそのことを自覚するのは希だ。

ヤムドク湖(カンパ・ラ峠から望む)

タルチョと呼ばれるまじないの布。標高4500mを超える峠で見るといかにも神秘的(カンパ・ラ峠)

麓の村を望む(同)